任期満了に伴う大阪市長選挙(2023年3月26日告示、4月9日投開票)に新人の山崎敏彦氏が当選を目指して立候補する意向を表明されていますので山崎氏に関する情報をまとめています。
山崎敏彦氏の
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・経歴
・学歴
・ご家族
・年収
・実績や評判
・公約
・その他
などについて記事をまとめていこうと思います。
山崎敏彦/大阪市長選挙の経歴や家族は?
名前 | 山崎敏彦(やまざきとしひこ) |
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生年月日 | 1978年8月14日 |
出身地 | 大阪市西区 |
最終学歴 | 近畿大学商経学部経営学科(二部)卒業、大阪医療福祉専門学校・夜間部卒業 |
職業(前職) | 理学療法士 |
趣味 | (不詳) |
山崎敏彦氏は大阪市出身で、大阪市立花乃井中学校、金光八尾高等学校、近畿大学商経学部経営学科(二部)を卒業後、企業の営業職を経験されました。
その後、理学療法士に転職して医療機関などで勤務されています。12年間、介護職に従事されていたとのことです。
小学校の頃からボーイスカウト活動をされ、大学ではバンドのボーカルとして活躍されていました。
今回の選挙では無所属で立候補されています。
山崎敏彦/大阪市長選挙の学歴は?
山崎敏彦氏の学歴は、金光八尾高等学校卒業、近畿大学商経学部経営学科(二部)卒業、大阪医療福祉専門学校・夜間部卒業です。
出身高校は?
金光八尾中学校・高等学校は、大阪府八尾市にある私立の中高一貫校で、新宗教「金光教」を母体とした関西金光学園により経営されています。
金光第一高等学校(高槻市 1982年設置)の八尾学舎(分校)として、1985年に開校されました。
大学進学を目標にした教育を重点に置いていますが、美術コースも併設して美術系大学への進学も目指しています。
週6日制をとり、基本7-8限、コースによっては8-9限の授業も設定されています。
(以上、Wikipediaより)
なお、山崎敏彦氏は高等学校からの入学です。
出身大学は?
【近畿大学】
1925年創立の大阪専門学校と、1943年創立の大阪理工科大学を母体として、1949年、新学制により設立されました。
日本有数の学部・大学院のスケールを誇る総合大学で、併設病院、研究所等、通信教育部、短期大学部・高等専門学校、専修学校、高等学校、中学校、小学校、幼稚園まで擁しています。
学部については、2022年度時点で以下のとおりです。
・法学部(法律学科)
・経済学部(経済学科、国際経済学科、総合経済政策学科)
・経営学部(経営学科、商学科、会計学科、キャリア・マネジメント学科)
・理工学部(理学科、生命科学科、応用化学科、機械工学科、電気電子工学科、情報学科、社会環境工学科)
・建築学部(建築学科)
・薬学部(医療薬学科(6年制)、創薬科学科(4年制))
・文芸学部(文学科、芸術学科、文化・歴史学科、文化デザイン学科)
・総合社会学部(総合社会学科)
・国際学部(国際学科)
・農学部(農業生産科学科、水産学科、応用生命化学科、食品栄養学科、環境管理学科、生物機能科学科)
・医学部(医学科)
・生物理工学部(生物工学科、遺伝子工学科、食品安全工学科、生命情報工学科、人間環境デザイン工学科、医用工学科)
・工学部(化学生命工学科、機械工学科、ロボティクス学科、電子情報工学科、情報学科、建築学科)
・産業理工学部(生物環境化学科、電気電子工学科、建築・デザイン学科、情報学科、経営ビジネス学科)
世界初となるマグロの完全養殖に成功した「近大マグロ」は特に有名で『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』でも取り上げられました。
【大阪医療福祉専門学校】
理学療法士学科
◇昼間部4年制 ◇夜間部4年制コース ◇メディカルトレーナーコース(夜間部4年制)
作業療法士学科
◇昼間部4年制 ◇夜間部4年制コース ◇防災コーディネーターコース(夜間部4年制)
言語聴覚士学科
◇昼間部2年制
医療総合学科
◇医療事務・ドクターズクラークコース(昼間部2年制)
※視能訓練士学科1年制進学コース付のものもあり
視能訓練士学科
◇昼間部3年制コース ◇こどもeyeコース(昼間部3年制コース+専攻科1年制コース)
山崎敏彦/大阪市長選挙の家族は?
山崎敏彦氏の家族は奥様とご子息、ご息女の4人暮らしです。
山崎敏彦/大阪市長選挙の年収は?
山崎敏彦氏の職業である理学療法士の仕事の平均年収は350万円~450万円のようです。
日本の平均年収と比較すると低い傾向にあり、同じ医療職である医師、看護師、薬剤師と比較するとやや低い額ですが、介護職員や訪問介護職員と比べるとかなり高水準といえるとのことです。
【求人ボックス・求人ナビ】理学療法士の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)
【介護求人ナビ】理学療法士の平均年収は?年齢や経験別の値や年収アップの方法を徹底解説
介護の現場では機能訓練士としてリハビリを指導する場合に、理学療法士、作業療法士、鍼灸師、柔道整復師の様な資格が必要になるわけですが、それらの有資格者であっても一般の介護士をされることもあります。
その場合、年収は350万円~400万円となるかも知れません。
【コメディカルドットコム】介護職の年収は?年齢・地域別の平均年収と年収の上げ方をご紹介
山崎敏彦/大阪市長選挙の実績や評判は?
山崎敏彦氏には政治家としての経験は無いようですが、理学療法士として長年医療・介護に携わって来られました。
医療・福祉の現場の専門家の識見は一般の政治家の及ぶところではなく、大きな強みとなることでしょう。
山崎敏彦/大阪市長選挙の公約は?
山崎敏彦氏は自身の政策を山崎敏彦氏 政治家情報―政治家情報(選挙ドットコム)の「政策メッセージ」の欄で具体的に述べられています。
意味が損なわれないと思われる範囲で筆者で以下のとおり要約してみましたが、それでも詳細についての取りこぼしがございます。
日本の景気低迷により、給料が上がらない中で物価が上がり生活は苦しくなる一方で、解決するには増税や政府支出削減をやめて積極財政に転換する必要があるとのことです。
【経済政策】
2.シルバーバウンド政策
…年金を増額する。介護を成長産業に位置付け、老人向けの産業を活性化する。
3.大阪市強靭化計画
老朽化したインフラを作り直す。
来るべき南海トラフ対策として電線の地中化やハザードマップリスクゼロ化、周辺国による核の脅威から身を守る核シェルターの建設など、大阪市を将来世代に残し、大阪の建設会社を守り、育てる。
4. 大阪万博の開催地変更とカジノ反対
無駄で南海トラフ対策が急務な中、夢洲の開発に割く予算と時間は無い。
万博は千里中央か鶴見緑地で実施し、周辺の商店街や宿泊地の活性化、市民が気が向いたら気軽に行ける万博を目指す。
市民生活に一ミリも利益を生み出さないカジノは建設しない。
【教育・子育て政策】
国家として当たり前のことを、教育に導入する。
2.教育公務員の給与向上による労働環境の改善
➀子育てに携わる職員の労働環境を整えないままでは、いい教育ができない。まずは、職員の給与を上げる。
➁行政と教育委員会との連携を強化し、政治家が勝手な発言により現場をかきまわすことをなくし、行政と学校が一体となり子供の教育を考える体制つくりを目指す。
➂地域の健康で働ける65歳以上に部活動など学校行事に参加してもらい、職員の教育に割く時間を増やし、残業や休日出勤の改善を図ります。
3.子供医療費無料化
4.第二子以降保育料の完全無料化
5.0歳児見守り訪問「おむつ定期便」の実施
6.所得制限無しで小中学校の給食費無償化
7.公共施設(大阪市立科学館、市営プール)無料化
8.給食に米粉パン、有機・無農薬野菜の取り入れ
学校給食で取り入れることで、大阪市の商店街にも有機・無農薬野菜が出回りやすいように大阪市全体でも推進し、大阪市民の健康増進にもつなげる。
9.教育現場でのマスク義務解除
教育現場でマスクの与える影響は、子供が表情を読み取る力を失う、顔を出すことが怖くなるなど、精神的に大きな被害を与えている。
10.学童保育補助金の増額
【感染症対策】
→対応の迅速化とマンパワーの強化を図る。
2.ワクチンの有無と副作用の調査
今後もワクチンの接種が必要なのかも検証する。
3.子供へのワクチン投与反対
子どもは新型コロナがほとんど重症化しないため意味が乏しい。
4.新型コロナを5類に引き下げ推進
企業や病院の負担軽減を図る。
5.新規感染症対策の検討
【食糧政策】
2.農薬の使用基準を世界基準に設定する。
日本の農薬の使用基準は、年々低くなり、食の安全が脅かされているのが現状。
【循環型社会政策】
現在の大阪市で実施しているリサイクルがどのような仕組みで回っているかを積極的に広報し、市民のリサイクルやゴミに対する意識の向上を図る。
2.リサイクル率表示ステッカーの作成
景気が良くなると、大量生産→大量消費→大量廃棄が問題になる。そうならないように、大量廃棄を大量リサイクルに変換することで、循環可能な社会を目指す。
【情報発信政策】
大阪市議会での議案をはじめ、府議会、国会での議案を市民に報告するための番組をつくる。
2.大阪市アプリの作成
ドラクエウォークの様に自分のキャラクターを作り、レベルを上げたり、アイテムを集めたりするゲームアプリをつくる。
これにより、若者の行政参加や商店街での買い物、地域行事の参加を促していく。
3.大阪市行政アプリの作成
自分の年齢や家族構成、収入などの必要事項を入れることで行政からどんなサービスが受けれるかを調べることができるアプリにより、個人情報をさらすことなく、行政で受けられるサービスを自分で検索可能にする。
4.マイナンバーカードをはじめ、行政のデジタル化は反対
デジタル化はサービスを受ける人の恩恵より、管理する側がより管理しやすくする側面の方が強い。一度デジタル化をしたが最後、元に戻すことは困難。
また、山崎氏は2月21日の会見で次のことを訴えられていました。
社会福祉に力点が置かれていることと、社会の分断への危機感が印象的でした。
現在の社会問題の最前線におられた方らしく、核心に対する鋭い認識が窺えます。
・大阪市民に一律の給付金を支給する。
・年金を増額する。
・リハビリ職・介護職の待遇を改善する。
・市内全域の耐震化を強化する。
・大阪市民が豊かにならなければ意味がない。
将来の大阪を見据えた政策を財政拡大により実現することで、大阪市を中心に関西経済を成長させる。
◇毎日新聞
・子育て世代を救うために高齢者が犠牲になってもいいのか。社会の分断をとめたい。
・物価高対策として給付金の支給や年金の増額、介護・福祉サービスの向上などを行う。
◇NHK
・給付金で市民すべてを貧困から救うとともに、外国人旅行者に頼らない強い大阪経済をつくる。
◇日本経済新聞
・福祉政策の充実などによって「介護や医療に従事する人の賃金を上げ、離職率を低下させたい」と述べた。
「市民が豊かにならなければ」大阪市長選に理学療法士・山崎敏彦氏が立候補へ 一律の給付金など公約(ABCニュース 2月21日)
大阪市長選3人目立候補 理学療法士44歳 物価高対策訴え無所属で(毎日新聞 2023年2月21日)
大阪市長選 山崎氏 無所属で立候補の意向表明(NHK 2023年2月21日)
大阪市長選、理学療法士の山崎敏彦氏が無所属で出馬表明(日本経済新聞 2023年2月21日)
山崎敏彦/大阪市長選挙の立候補した理由は?
山崎敏彦氏は、山崎敏彦氏 政治家情報―政治家情報(選挙ドットコム)で政治家を志したきっかけを述べられています。
まとめると次のとおりになると思われます。
間違った貨幣観によって貧富の差が生まれ、一部の人だけが豊かさを享受し、多くの日本人が本来の自分の目的と心のゆとりを失っている。
自分は大阪市から正しい貨幣観を広め、『経世済民』を実現する。
そのことによって、貧富の差や少子高齢化を解決し、子供たちに未来を与え、働く世代は幸せを謳歌し、高齢者はこの国をつないできたことに誇りをもち、晩年を思い残すことなく最後の瞬間まで自分の足で歩き、笑顔で見送られる人生を歩めると信じる。
2月21日の記者会見報道によると、ご自身の経験から介護職の給与や高齢者の年金が減っていくことに危機意識をもち、市長選への立候補を決意したと述べられていました。
山崎敏彦/大阪市長選挙の選挙結果は?
山崎敏彦氏の国・地方公共団体への立候補は今回が初めてです。
山崎敏彦/大阪市長選挙の引退の可能性は?
山崎敏彦氏は現在40歳代半ばで、政治家としては、これからの年齢といえます。
ただ、今回の選挙で当選できるか、または、善戦できるかが今後を占うものにもなるでしょう。
今回の選挙の戦い方も重要になってくると思われます。
まとめ
山崎敏彦氏は今回の大阪市長選挙において、大阪維新の会幹事長で府議の横山英幸氏(41)と政治団体「アップデートおおさか」の自民党市議の北野妙子氏(63)に次ぐ3人目の立候補者です。
今回は現職の松井一郎氏(現日本維新の会顧問)が立候補せず、新人3人の争いとなります。
3人の中で唯一、政治家の経験がありませんが、医療福祉分野の唯一の現場出身者でもあることが政策の具体性・力強さを支えていて、山崎氏自身も十分に意識されているようです。
主張内容と他の候補者が保守政党の立場であることから、リベラル系の政党等の推薦を取り付けることができれば、より効果的に戦えるかも知れないと思われます。ただ、そのためには思想上のすり合わせ、政策の取捨選択・優先順位の判断も必要になって来るでしょう。