任期満了に伴う熊本県宇土市長選挙(2022年3月27日告示、4月3日投開票)に現職の元松茂樹氏が4選を目指して立候補する意向を表明されていますので元松氏に関する情報をまとめています。
元松茂樹氏の
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・経歴
・学歴
・ご家族
・年収
・実績や評判
・公約
・その他
などについて記事をまとめていこうと思います。
元松茂樹/宇土市長選挙の経歴や家族は?
名前 | 元松茂樹(もとまつしげき) |
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生年月日 | 1965年3月8日 |
出身地 | 熊本県宇城市 |
最終学歴 | 熊本商科大学(現熊本学園大学)商学部卒業、自治大学校2部課程修了 |
職業(前職) | 宇土市長 |
趣味 | クッキング、ボウリング、スポーツ鑑賞 |
元松茂樹氏は宇土市に隣接する宇城市の出身です。
熊本県立宇土高等学校から熊本商科大学商学部へと進み、卒業後に臨時職員として旧三角町役場に勤務します。(1987~1988年)
なお、三角町は現在は他の4町と合併して宇城市になっています。
その後、熊本市の民間企業「熊本リコー(現リコージャパン株式会社熊本支社)」にてOA機器の営業担当として勤務しました。(1989~1991年)
1991年に宇土市役所に採用されます。市職員としての経歴は以下のとおりです。
・総務課人事係(1993~1999年)
・政策推進室(2000年)
・企画情報課情報化推進係(2001~2003年)
・総務課主幹兼人事係長(2004~2008年)
・総務課主幹兼行政係長(情報公開係長、定額給付金対策室長兼務)(2009年)
また、2002年に自治大学校2部課程を修了しています。
2009年12月に市職員を退職、翌2010年4月に宇土市長に当選・就任して以後、現在まで3期を務めています。
トップインタビュー 元松茂樹・熊本県宇土市長 - 市長就任時
元松茂樹/宇土市長選挙の学歴は?
元松茂樹氏の学歴は、熊本県立宇土高等学校卒業、熊本商科大学(現熊本学園大学)商学部卒業、自治大学校2部課程修了です。
出身高校は?
熊本県立宇土高等学校は、宇土市内に所在する旧制中学からの伝統校です。
1921年に熊本県立宇土中学校として開校しました。
2013年と2018年にスーパーサイエンスハイスクール事業(SSH)に指定されています。
出身大学は?
【熊本学園大学(旧 熊本商科大学)】
1949年に第二部(夜間部)開設、1950年に熊本短期大学となり、1954年に新制熊本商科大学となって商学部を設置します。
元松茂樹氏の在学中の1983~1988年中には、商学部(商学科、経営学科)と経済学部のみだった模様です。
元松氏が卒業した1988年に大学院を設置、1990年に経済学部に国際経済学科を増設します。
そして、1994年に現在の名称である熊本学園大学に改称、熊本短期大学を併合し、外国語学部・社会福祉学部・短期大学部を設置しました。
現在、以下の学部・学科の他、大学院、附属高等学校、附属中学校、付属幼稚園等を擁しています。
・商学部(商学科、経営学科、ホスピタリティ・マネジメント学科)
※ホスピタリティ・マネジメント学科は2018年度から学生募集を停止。
・経済学科(経済学科、リーガルエコノミクス学科)
・外国語学部(英米学科、東アジア学科)
・社会福祉学部(第一部社会福祉学科、福祉環境学科、子ども家庭福祉学科、
ライフ・ウェルネス学科、第二部社会福祉学科)
【総務省自治大学校】
東京都立川市にある総務省の施設等機関のひとつで、1953年に設立されました。
元松茂樹/宇土市長選挙の家族は?
元松茂樹氏は3児の父で、ご子息ご息女は上から長男・長女・次男となっています。
現在、奥様・ご次男・奥様のお母様の4人暮らしのマスオさん状態です。
元松茂樹/宇土市長選挙の年収は?
宇土市のホームページ上に「給与・定員管理等について」が公開されています。
最新データは2020年度分であり、6ページ目の記述から、元松茂樹氏の市長としての年収は基本的には12,489,400円ぐらいと見込めます。(通勤手当等を除く)
期末手当:811,000円/月 × 3.4か月 = 2,757,400円
ただ、今回は任期満了で更に退職金16,349,760円が支給されます。計算式は次のとおりです。
合計すると2021年の市長としての年収は28,839,160円ほどと思われます。
元松茂樹/宇土市長選挙の実績や評判は?
元松茂樹氏は市長初当選時(2010年)は接戦でしたが、2期目(2014年)は圧勝、3期目(2018年)は無投票当選です。
市政が支持されているということでしょう。
特に2016年には熊本大地震で被災して大変だったはずですが、その後の3期目(2018年)に無投票当選ということは、市民からの大きな信頼の裏付けともいえそうです。
また、以下の役職を務めた経験があり、このことが選挙公約への信頼性に繋がっているようです。
市職員時代には幼稚園や小学校を支え続け、町興しにも積極的に関わり、着実に人望を築いてきたことが窺えます。
地域の祭りやイベントへの参加を「ライフワーク」としたことが市長の基礎を築いたと自ら振り返られてもいます。庁内でもさまざまな取り組みで職員をリードしてきました。
・宇土市社会福祉協議会会長
・熊本県市町村社会福祉協議会連合会会長
・上天草・宇城水道企業団企業長
・宇城広域連合代表副連合長
・熊本県農地防災協議会会長
・全国市長会評議員
・宇土小学校PTA会長(H19・20)
・宇土市PTA連合会副会長(H19・20)
・宇土小学校PTA副会長(H14~H18)
・宇土小学校おやじの会代表(H21)
・幼稚園後援会長(H9・H11・H17 通算3期)
・うと創作お茶漬けプロジェクト発起人
・ふるさとフェスタ交流ジュニアサッカー大会発起人
・宇土市職員オフサイトミーティング発起人
・まちおこしグループ「お地蔵さんでまちづくりの会」会員(現)
・宇土大太鼓保存会青年部(現宇土天響太鼓)創設メンバー(H4~H18)
「くまもと経済」2021年12月3日付記事では、次のことが報じられています。
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元松氏は3期目のマニフェストの進捗状況について「6分野、63項目を掲げ『復興から発展へ』をスローガンに全力で取り組んできており、その90%近くが達成、達成見込みになるなど成果は上がっている」と紹介。
10億円を目標にしていたふるさと納税の累計額が15億円を超え目標を達成したことやICT教育の一環で市内の小、中学校への無線LAN環境の整備、生徒一人一台のタブレット端末の配布などを予定より前倒しで実現したことなどの実績を強調した。
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元松茂樹/宇土市長選挙の公約は?
元松茂樹氏は、公式サイトで、「ローカル・マニフェスト2022(選挙公約)」を発表しています。
項目・概要は以下のとおりです。
…新型コロナ対策、治水・防災等
〇暮らしを守る
…福祉、空き家対策、リサイクル率向上・CO2削減等
〇仕事を支える
…ふるさと納税の維持拡大、ネット活用ビジネスの支援、その他産業支援等
〇賑わい創造
…民間開発の呼び水としての行政主導による土地開発
〇子育て・教育の充実
…子供の医療費自己負担ゼロを2022年度中に実現等
元松茂樹/宇土市長選挙の立候補した理由は?
元松茂樹氏は、自身の4期目への立候補について「宇土市民が安心して豊かに暮らせるよう、3期12年間にわたり常に市民に寄り添ったスピード感のある対応をしてきており、そこはおおむね評価できると思っている。
一方で目標に掲げながらも成果が出てない項目があるのも事実。引き続き担わせていただくのが私の使命だと思い市長選への出馬を決意した」と出馬表明し、重点施策としてコロナからの脱却、安全安心なまちづくり、人口減少社会への対応を挙げています。
元松茂樹/宇土市長選挙の選挙結果は?
元松茂樹氏は2010年に宇土市長選挙に初当選しました。
当時は45歳で3候補者中最年少。2位との差は1,000票足らずの激戦でした。
この時、民主党・社民党・国民新党の推薦を受けていたことから、思想的にはリベラル派といえそうです。
2選目も相手候補より年少ですが、このときは危なげなく勝っています。
3選目は無投票当選でした。
投票日2010年 4月 4日 | 元松 茂樹(新人)(無所属) 9,737票 田口 信夫(新人)(無所属) 8,930票 浜口 多美雄(新人)(無所属) 2,313票 ※元松氏は民主党・社民党・国民新党推薦 |
投票率 69.68% |
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投票日2014年 3月30日 | 元松 茂樹(現職)(無所属) 12,200票 中田 雄士(新人)(無所属) 6,754票 | 投票率 63.31% |
投票日2018年 4月 8日 | 元松 茂樹(現職)(無所属) -票 | 無投票 |
元松茂樹/宇土市長選挙の引退の可能性は?
元松茂樹氏は現在57歳です。還暦にも達していないので、年齢からは引退はないでしょう。
一方で、今回当選すると4期目で、その次は5期目になります。
さすがに長期政権の弊害が懸念されてくるでしょう。
その時点でも元松氏は、まだやっと民間企業での定年退職の年齢に達したぐらいです。
市長を何期も務めているので、年金生活に入っても経済的に困窮するとは考えにくいですが。
その後も国政かNPO等で働き続けるのではないかと思われます。
まとめ
元松茂樹氏は、宇土市職員から同市長となり、3期を務めた一方で数多くの役職を歴任する、正に八面六臂の活躍をされてきました。
市長就任間もない時期のインタビューでは、「職員の時は『どうやったらできるか』だが今は『何をやるか』。まちづくりはライフワークだが、市長がやるのは究極のまちづくり」と目を輝かせていたとのことです。
職員時代に培ったまちづくりへの思いを、次のステージへとつなげ、ここまで続けてきたのでしょう。
家庭人としても円満な家庭を築かれているようで、頭が下がる思いです。
また、市職員時代に「元松逸太郎」のペンネームで『The市役所改革―現役職員が物申す!』を著しています。
ペンネームが何ともユーモラスですが、市長が天職のような方だと感じました。