任期満了に伴う静岡県富士市長選挙(2021年12月12日告示、12月19日投開票)に現職の小長井義正氏が3選を目指して立候補する意向を表明されていますので小長井氏に関する情報をまとめています。
小長井義正氏の
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・経歴
・学歴
・ご家族
・年収
・実績や評判
・公約
・その他
などについて記事をまとめていこうと思います。
小長井義正/富士市長選挙の経歴は?
名前 | 小長井義正(こながいよしまさ) |
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生年月日 | 1955年7月30日 |
出身地 | 静岡県富士市 |
最終学歴 | 一橋大学商学部卒業 |
職業(前職) | 富士市長 |
趣味 | ジョギング、バンド演奏(ギター) |
小長井義正氏は地元、静岡県富士市の出身です。
一橋大学商学部卒業後、ニチメン(現・双日株式会社)に就職、1987年に退職されました。
同年、富士市に戻り家業の小長井米店を継ぎ、1994年に社団法人富士青年会議所副理事長に就任されました。富士東高PTA会長もされていたことがあります。
1997年に富士市議会議員補欠選挙に初当選し、5期目の途中の2013年に市議を辞職して市長選挙に立候補されました。
2009年、富士市議会議長、静岡県市議会議長会会長、全国特例市議会議長会副会長に、2011年、富士市監査委員に就任されています。
2013年の市長選で初当選され、現在2期目です。
小長井義正/富士市長選挙の学歴は?
小長井義正氏の学歴は静岡県立富士高等学校卒業、一橋大学商学部卒業になります。
出身高校は?
静岡県立富士高等学校は、1922年に設立されました。
現在、静岡県下で1、2位の進学校です。
部活動では、野球部、百人一首部、演劇部、新聞部等が過去に顕著な実績を残しています。
百人一首部は、漫画『ちはやふる』の主人公達の宿敵「富士崎高校」のモデルとのことです。
出身大学は?
一橋大学は、森有礼が英米視察の際に、「国家独立の基礎は経済の富強にあって、そのためには経済人の育成が急務。」と痛感し、福澤諭吉と渋沢栄一の支援を得て1875年に開いた商法講習所を源流とする、日本で最も古い社会科学系の大学です。
現在は、商学部、経済学部、法学部、社会学部の4学部と大学院から構成されています。
同大学の出身者が常に産業界のリーダーとして活躍してきたためか、2021年3月卒業生の就職率は96.9%の高率です。
OpenWorkがまとめた年収データによると、ミドル層の40歳以降は一橋大出身者が東京大学を上回り、トップに立つとのことでした。
少人数教育の徹底や、他学部の科目を原則自由に履修できて他学部の専攻を副専攻ともできる学部の垣根の低さでも知られています。
小長井義正/富士市長選挙の家族は?
小長井義正氏は、奥様と2人暮らしで、お孫さんが3人おられます。
(2017/12/20付 毎日新聞地方版(ネットでは有料記事)より)
小長井義正/富士市長選挙の年収は?
小長井義正氏の2020年度の年収は1650万円~1700万円だったと推測できます。
理由は次のとおりです。
これによると、市長としての年収は15,798,600円と推測できます。
給料(上記対応外6か月分):990,000円/月 × 6か月 = 5,940,000円
期末手当:990,000円/月 × 4.45か月 × 120%(役職加算) = 5,286,600円
小長井市長の所得総額は1670万円でした。
内訳は給与所得1569万円、不動産所得95万円、雑所得6万円で、静岡県の市長では最高額でした。
3)上記2)の給与所得1569万円に1)の市長としての年収15,798,600円を代入すると、2)での総額は16,808,600円。
小長井義正/富士市長選挙の実績や評判は?
小長井市長は、これまでの8年を振り返り、市役所で女性管理職を登用したことや障害者などの就労支援、さらには、新富士駅や富士駅周辺の区画整備や再開発に取り組んだことなど実績を強調しました。
その上で、新型コロナウイルス対応で、ここ2年は事業の中止や縮小、延期が相次いだなどとして、自身の2期8年を60点と評価しました。(ニュースより)
取り組みの一つとして「富士市セルロースナノファイバー関連産業創出事業」があり、これに応募して富士市から支援を受けた企業から小長井市長が表敬訪問を受けている記事がありました。
小長井義正/富士市長選挙の公約は?
小長井市長は、3期目に向けては、新型コロナ対応を最優先とした上で、市に保健所を設置することの必要性に触れ、中核市への移行に向け再検討をすべきなどと話しました。(ニュースより)
小長井義正/富士市長選挙の立候補した理由は?
「何とか合格点だが、特にコロナ禍の影響もあり、まだ道半ば」が自己評価の模様で、この認識に基づき、立候補されたものと思われます。
小長井義正/富士市長選挙の選挙結果は?
小長井義正氏の選挙結果は以下のとおりです。
2013年に元静岡県議会議長の植田徹氏(自民党系)を破り初当選した4年後、再び植田徹氏に勝利しています。
投票日2013年12月22日 | 小長井 義正(無所属) 41,030票 植田 徹(無所属) 38,838票 |
投票率 39.59% |
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投票日2017年12月24日 | 小長井 義正(無所属) 43,115票 植田 徹(無所属) 34,417票 |
投票率 37.59% |
小長井義正/富士市長選挙の引退の可能性は?
小長井義正氏は引退について、現在のところ具体的には情報はありません。目立った失策が無いと思われるので、今のところ、直ちに引退の可能性は低いと思われます。
ただ、鈴木尚前市長は「首長は3期12年で身を引くのが理想という当初からの信念に従った。1期目は前任者の引き継ぎとレールづくり、2期目で軌道に乗せ、3期目は集大成。最初からそのつもりだった。」と明かして、「4期目を目指しても当選確実」と言われるほど人気があったにも拘らず、2013年に66歳で退任されました。
当時の選挙で初当選された小長井氏も現在2期目であり66歳です。3期目を集大成と位置付けていて、その次も前市長の出処進退に倣うことも考えられます。
とはいえ、これまでも小長井氏は10~15年に一回、大きな人生の変化を経験されてきました。
市政への関与の形に関わらず新たな挑戦をされるかも知れません。
まとめ
前回の選挙での争点が、今回の選挙を占う上での参考になるかも知れません。
小長井氏は「生涯青春都市」「まちに元気を ひとに安心を」をキャッチコピーとし、中核市移行を公約に掲げました。
「富士市を産業都市、商業都市としてのかつてのような活力を取り戻したい」とし、新素材セルロースナノファイバー、お茶、田子の浦シラス、富士ヒノキの販路拡大を政策に掲げました。
また富士山の景観を生かした観光から産業を発展させたい考えを示し、さらには働く高齢者の応援、医療、福祉、子育てなど切れ目のない政策を目指していました。
一方、当時の対立候補だった植田徹氏は、小長井市政を「元気がない」と批判。「財政が厳しいからと毎年のように予算を削減しているが、これを続けていれば先細りする。
何も生み出さない予算カットより、借金してでも金回りを良くするべきだ」と述べました。
また、県議としての実績をアピールし、県との太いパイプを活かし、県との連携を強化し人事交流による副市長起用を提案したい考えを示しました。
さらには、公約として高校生までの医療費無償化、ごみ袋無償化などを実現し、県の情報やカネの流れなどの見通しを改善したいと述べ、身を切る政策として1期4年間の市長退職金の返納も実現したい、としていました。
植田氏の主張にも市民にとって魅力的な点があり、自民党の支持もあった様に思われますが、小長井氏には届きませんでした。
政策を見る限り、小長井氏が具体性と持続可能性とで優っていたと思われます。
小長井氏の政策は富士市民から一定以上の支持を得ているものと思われ、今回の選挙でも当選される可能性は高いと思われます。