金田峰生/兵庫県知事選挙の経歴や家族は?年収や選挙結果も!

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令和3年7月1日告示同月18日投開票の任期満了に伴う兵庫県知事選は、告示を前に、分裂自民という波乱含みのスタートとなりました。

27日、自民党県連は分裂の危機に際し、神戸市内において、推薦候補の支援を確認する会合を開催。

次世代のエネルギーとして期待が寄せられている液化水素の貯蔵施設を視察に来ていた党本部の二階幹事長も会合に駆け付け、党の結束を強く呼びかけました。党は前大阪府財政課長である斎藤元彦氏の推薦を決定し、その方針に異を唱える自民党県議の一部は前副知事の金沢和夫氏を支援しています。

県政史上初の保守分裂選挙を何とか回避したかったというところでしょう。加えて、維新の会の勢力が大阪を飛び出て兵庫にまで及ぶのを、なんとか阻止したいという思いも赤裸々です。

元県議の金田峰生氏は、共産党の推薦を受けての出馬です。共産党は、県議の中での勢力図からみても、最小会派。

かなりの苦戦が強いられることは必然であり、もし当選を果たしたとしても、敵対県議との闘いの日々が待っています。

どっちにしても茨の道なのですが、ここでは、そんな金田峰生氏の

・経歴
・学歴
・ご家族
・年収
・実績や評判
・公約
・その他

についてお伝えいたします。

この度の兵庫知事選は、5人の立候補者がしのぎを削りますが、5人の立候補は過去を見ても最多で、1974年にあったっきりです。
47年間、5人が立候補することはありませんでした。

共産党推薦の金田峰生氏、自民分裂の渦中にある斎藤元彦氏と金沢和夫氏、維新は金沢和夫氏を応援します。そして中川暢三氏は、完全無党派立場を貫き、服部修氏は無所属と言えど東京都知事選立候補時はホリエモン新党員としていました。

野党第1党である立憲民主党は、この兵庫県知事選において、党県連は金沢氏の支援を決めながらも推薦は見送り。野党対与党の構図を回避しました。
国民民主党の対応も、似たようなものです。

公明党は、「心情的には金沢氏」という声を党内で多く聞きつつ、自主投票としました。

斎藤元彦氏と金沢和夫氏に内外の注目が集まる中、金田峰生氏はどのようなラストスパート仕掛けるのでしょう。

 
 

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金田峰生/兵庫県知事選挙の経歴は?

兵庫県保険医協会事務局を経て、日本共産党兵庫県議会議員を1期つとめました。党国会議員団兵庫事務所長としても、尽力しています。今回の立候補は「憲法が輝く兵庫県政をつくる会」より表明し、日本共産党の推薦を受けてのものです。

金田峰生氏の経歴を、簡単な表にしました。

名前 金田峰生(かねだ みねお)
生年月日 1965年08月25日
出身地 神戸市長田区生まれ・加古川育ち
最終学歴 日本福祉大学卒
職業(前職) 99年より日本共産党兵庫県議会議員を1期務め、現在は党国会議員団兵庫事務所長。党県農林漁民部長、東日本大震災救援・復興闘争本部事務局長などを務めている、もしくは務めたと考えられる。
趣味 古い建物を見てまわること。散歩。

オフィシャルHPなどは見つけることができませんでした。
近頃の風潮と同じく、ツイッターの活用が目立ちます。

金田峰生/兵庫県知事選挙の学歴は?

小学校・中学校は、どの学校で卒業したのかの情報は、見つけられませんでした。

神戸市長田区生まれ・加古川育ちということですから、地元の公立に通っていた可能性が高いでしょう。そういえば、芸人の陣内智則氏は、加古川出身でしたね。

出身高校は?

公立加古川北高等学校です。

「カコキタ」の愛称で親しまれ、セーラー服のリボンが水色というかわいらしさで、知られています。

偏差値は56ありますので、「室蘭工業大学」「神戸大学」「岡山大学」「立命館大学」「関西大学」「桜美林大学」「神戸女学院大学」「兵庫大学」「奈良大学」などへの進学実績を持ちます。

テニスの強豪校にも名を連ね、文武両道といったところでしょうか。

出身大学は?

愛知県知多郡にある日本福祉大学を卒業しています。

日本福祉大学は、1957年に設置された私大です。福祉大学としては国内で一番歴史があります。

戦前からハンセン病療養所や孤児院を運営していたことで知られる大乗報恩会(現在の社会福祉法人昭徳会)の理事長を務めた愛知県社会事業協会理事の日蓮宗僧侶・鈴木修学によって設立された中部社会事業短期大学が前身です。

教育標語は万人の福祉のために、真実と慈愛と献身をです。

「弱気を助ける」という精神が、ここで培われたのかもしれません。

共産党に入党する経緯はわかりませんが、こういった福祉的な活動は、共産党が得意とするところのものです。

 
 

金田峰生/兵庫県知事選挙の家族は?

現在の趣味に古い建物を見てまわること。散歩。とありましたが、休日の過ごし方には妻と一緒に県内のあちらこちらへ出かける&普段できない家事。と書かれていました。

1965年生まれ、年齢にして55歳。

一般的には、子供が巣立って一息つき、さて自分たちは第二の人生を生きてゆこうか、妻と向き合っていこうか…そのように考える年齢です。地方の物産館や道の駅などでよく見かけるのも、この年代の夫婦。

同世代の共感を得ることができそうなお人柄が偲ばれます。

ツイッターにこのようなエピソードがありました。

はっきりとした家族構成を見つけることはできませんでしたが、奥様がいて、御子がいてといった、ごくごく一般的なご家族だということは垣間見られます。

金田峰生/兵庫県知事選挙の年収は?

兵庫県保険医協会主任を経て党の専従、いわゆる党県役員となっています。

党職員の給与は、党中央委員会職員であっても平均的な年収は、支給で400万円程度、30代未満となれば200万から400万円のラインです。

市中の中小企業に勤務するサラリーマンの感覚が当てはまりそうです。

公表はされていませんが、金田峰生氏の現在の年収は、500万円から600万円といったところではないでしょうか。

選挙は大変お金がかかるもので、ごく一般的なサラリーマンがおいそれと「無所属で立候補する」とはいきません。ましてや、「立候補して落選し、また立候補し落選する」といった繰り返しは、家計をかなりひっ迫します。党を背負っての立候補や、推薦を受ければ、地盤も心強いものとなりますし、経費の面での負担も軽減されます。党が負担してくれる部分も大きくなるわけです。


金田峰生氏は、1995年より共産党の公認候補として国政選挙や地方選挙に立候補し、ようやく99年に県議に当選。1期を務めました。

今回兵庫県知事選に出馬となりますが、2005年に挑戦していますので2回目の立候補となります。

これだけ立候補を繰り返すことは、個人レベルでのことであればかなりの金銭的負担です。

金田峰生氏は、党が強く推す人材であるのだと考えられます。

ここで、日本共産党運営の、お金に関するお話を一つ。

政党ってどこからお金が入るの?という疑問もおおよそ解決します。ご興味がない方は、飛ばしてくださいね。

1980年代、政治の世界では、社公合意で「共産党をのぞく」体制づくりが進み出していたところです。

当時の社会党と公明党が「日本共産党をのぞく」ということを踏まえで合意に至りました。

「オール与党」政治が進行する中、日本共産党は独自の道を歩み続けることとなり、一定の支持も得ていました。

同じマルクス主義、社会主義への造詣が背景にあっても、路線は微妙に違うというのが、社会党と共産党でした。

社会党の方は、戦前の合法的社会主義政党の流れを継承しソフトでした。折衝も上手かったといったところでしょうか。

社会党と共産党は変わらず正論を唱える政党として認められてはいましたが、同じ正論を唱えるのしても、社会党は人間関係で例えれば「社会性に富んでいた」わけです。

そこに異を唱える国民の支持もあって、80年代は「赤旗新聞」の発行部数は300万部以上ありました。

「赤旗」は、「企業献金、政党助成金は受け取らない」という信念を貫く共産党にとって、大きな収入源です。

赤旗があったから、「企業献金、政党助成金は受け取らない」と胸を張れたということが言えます。

「正論を言ってたとしても、現実問題として…」というのは、社会生活の中で多々あることです。

しかし共産党が変わらず「正論の旗を振りかざしてこれた」のは、独自の収入のルートを確保できていたからでした。党員数が40数万人はいたと言われています。

現在党員は約30万人ほどまで減り、「赤旗」は120万部程度にまで減っています。共産党は財政的にかなりダメージを受けています。

歴史の繰り返しのように、不景気になれば「蟹工船」が売れ、「資本論」が手に取られるのですが、なかなか入党にまでは発展しません。

その他の収入としては、まず共産党員の国会議員からの寄付

1人の国会議員は年間650万円前後、党に寄付することとなります。また党規約において、党員は実収入の1%を党費として納めることになっています。

専業主婦や生活に困っている人への負担は月500円程度の会費、収入が多い人や公務員は、実収入の1%になります。

これが共産党の財政を支えるものです。
同様の収入源を持つのが公明党です。


どこからお金を得ているのかというのは、政治の在りように反映してくるものです。

だからとて、新聞の収益や党員から寄付を得るシステム作りをしてこなかった政党では、助成金や企業からの献金に頼らざる得ないのも事実。

ここで必要なのは、応援する政党に様々な利益を求めるのは当たり前ですが、「癒着」「なれ合い」を作らないことです。

また助成金を盾に、現政府への批判を退けるようなことがあってはいけません。

難しいものですね。

 
 

金田峰生/兵庫県知事選挙の選挙の実績や評判は?

1995年の県議会議員選挙以外は、2005年の知事選、17年の衆院選、19年の参院選など、落ちに落ちまくっている金田峰生氏ですから、実績や評判は?という質問はなかなか答えを見つけるのが難しいものです。

しかし、兵庫県の県知事選は、立候補することに民主政治の意義があるというものであったということは言えるでしょう。

兵庫県は井戸敏三氏の帝国であり、2005年、2009年、2013年と、自民、公明、旧民主社民が相乗りで井戸敏三氏を推し、共産だけが単独推薦候補を立てての真っ向勝負を挑みました。

勝ち目は万に一つもないと言われるような、選挙戦だったのです。

井戸氏が引退を決め、他の政党も県政に大きく食い込める機会を得ました。

金田峰生氏は共産党と兵庫県労働組合総連合等の約40団体で構成される政治団体「憲法が輝く兵庫県政をつくる会」の擁立で、無所属としての立候補です。

「憲法が輝く兵庫県政をつくる会」に確固たる組織票を期待できるとはいきませんが、いい勝負ができるところまでは盛り上がっていると考えられます。

単独推薦候補を立て続けてきた共産党への支持が、どれだけ得られるかがカギとなります。

金田峰生/兵庫県知事選挙の選挙の公約は?

金田峰生氏が考える兵庫県の魅力を、多様な土地柄、歴史と文化をもっていること。労働運動、女性参政運動、平和を求める市民運動や被災者生活再建支援法にむけた市民と政党の共同運動の先駆けの地でもある。と語っていました。

そんな金田峰生氏が掲げるスローガンは、「優しい政治へ転換」です。
実に共産党推薦を受ける候補者らしいものです。

政策については

1)社会的PCR検査拡充でコロナを抑え込み、地域医療体制拡充で命と健康を守る兵庫にします
2)子ども達をコロナから守りつつ、学ぶ権利を保障します。お金の心配なく学べる兵庫をつくろう
3)中小事業者と農林水産業を元気に。福祉・教育・労働環境抜本改善で足腰の強い地域経済を実現します

の3本の柱を掲げています。

詳細は以下のものです。

1)社会的PCR検査拡充でコロナを抑え込み、地域医療体制拡充で命と健康を守る兵庫にします
ワクチン接種と共に、無症状感染者を早期発見・保護することで早く感染拡大を抑え込めます。もちろん「自粛と補償はセット」です。
① PCR検査を、医療機関、福祉施設、学校等および繁華街、観光地などで大規模・頻回に行い、無症状感染者を保護します。
② 必要な病床、療養施設を確保します。
③ 医療機関への補償と支援、介護施設への支援を充実します。
④ 必要なワクチン確保につとめ、安心して摂取できるよう体制整備、正確な情報提供をおこないます。
⑤ 保健所の人員・体制を拡充します。
⑥ 安心して感染防止に協力できる休業補償制度を確立し、地域経済や文化を維持します。


2)子ども達をコロナから守りつつ、学ぶ権利を保障します。お金の心配なく学べる兵庫をつくろう
 子どもの権利条約を生かし、子どもたちが健やかに成長し、人格を形成する権利、学ぶ権利を保障する施策を進めます。
① 高校 3 年生まで全学年 35 人学級にします。教職員を増やし、ゆとりのある教育環境をつくります。
② 教員の変形時間労働制は実施しません。
③ 高校教育無償化、県立大学の授業料値下げ、県独自の給付制奨学金制度を創設します。
④ 私立高校への経営費補助、私学助成金を拡充します。
⑤ 学校給食は、自校方式、県産食材の活用、無償化を進めます。
⑥ 教育費負担軽減(ICT、教材費、制服代など)、就学援助制度の拡充を進めます。
⑦ 早期に特別支援学校の設置基準を制定し、実行します。
⑧ 通学交通費助成制度を充実させます。
⑨ 校舎の改修、特にトイレの洋式化、特別教室や体育館へのエアコン設置を急ぎます。
⑩ 学校トイレに生理用品を設置します。


3)中小事業者と農林水産業を元気に。福祉・教育・労働環境抜本改善で足腰の強い地域経済を実現します
●中小事業所(抜粋)
① コロナ禍で収入減少の中小事業者に補償を行うとともに、緊急融資を行います。
② 中小企業振興条例にもとづき、中小企業・小規模事業者への予算を大幅に拡充します。
③ 住宅・店舗リフォーム助成制度をつくり、仕事を増やします。
●農業(抜粋)
① 家族農業を支援し、農家を支えます。
② 就農援助など、新たな農業の担い手つくりを支援します。
③ 歯止めなき輸入自由化ストップ、「地産地消」、自給率の確保・向上を図ります。
●水産業(抜粋)
① 漁業者の漁業権を守ります。
② 瀬戸内海の豊かさを取り戻すための調査、研究、施策を総合的に進めます。
③ 漁船をはじめ、必要な設備等の購入、修理、更新(近代化や省エネ化など)の費用に対する補助制度を拡充します。
●林業(抜粋)
① 林業再生総合プロジェクトチーム(仮称)を発足させ、県産木材活用をはじめ、林業活性化を図ります。
② 中小規模の林家を対象にした、税負担軽減、木材価格の下支え、作業・流通への助成制度を創設します。
③ 肥料や木質バイオマス発電事業など、新たな用途をはじめ、商品開発を支援します。



オフィシャルのHPなどは見つけられませんでしたが、神戸新聞nextに、かなり詳細に公約等が掲げられています。

金田峰生|兵庫県知事選2021|神戸新聞NEXT
兵庫県知事選は7月18日投開票。その1票が明日を決める。コロナ対策、地域経済、安全・安心。選択のためのニュース、情報が満載。新たなリーダーは兵庫をどう導くのか。

上記は、そちらからの引用です。

特に重視しているのは
・PCR検査拡充
・子どもや高齢者の医療費無料化
・中小事業者、地場産業への支援
・高校までの35人学級化
・高校、大学の授業料負担軽減

となっています。

この財源は「予定されている播磨臨海地域道路など事業の優先順位の見直し」に求めるようで、この事業に期待を寄せている企業などが戦々恐々とする内容でしょう。

金田峰生/兵庫県知事選挙の選挙の立候補した理由は?

県民と立憲野党の共同を広げ、憲法と地方自治法に基づく県民本位の県政をめざします。

というのが、立候補に際し、県民に示した「お約束事」でした。

「政府と二人三脚で地方破壊、住民負担を強いる冷たい県政を続けるのか。優しく、温かい政治に転換すべき」とも続けます。

今回の自民の分裂を見て、どちらも政策からして今の県政を引き継ぐ形だと指摘しています。

「知事選は勢力争い、政党間の戦いではない。県民の願いをどう実現するかという政策、政治路線の選択」と訴えました。

またコロナ対策にも触れ、「地域医療を脆弱にした」と井戸敏三知事の20年にも及ぶ県政への批判も強めています。

これが立候補の理由の根底にあり、また党の方針を背負って立つ立候補者としては、「20年の井戸帝国は癒着となれ合いにあった」という思いもあるようです。

「命と尊厳を大切にする優しい社会にしたい」という志のもと、県民共同の知事として地方自治を回復に尽力したいという思いが立候補に向かわせたようです。

金田峰生/兵庫県知事選挙の選挙結果は?

結果はまだでていませんが、かなりの苦戦と言えるでしょう。

元々自民が強い土地柄だったこともあり、5人の候補の中で自民分裂の立役者2人に注目が集まっています。

体制的にも、自民の知事の方が議会との折衝が上手くいきやすいということもあります。

現在の県議会の会派構成は、自民党32人、ひょうご県民連合14人、公明党・県民会議13人、自民党兵庫=12人、維新の会8人、共産党5人、無所属2人となっています。

ひょうご県民連合は、民進党系会派「民主党・県民連合」です。

県知事になったとて、かなり動きにくい立場になりそうです。

この議会との関係性について、以前金田峰生氏はこのように答えていました。

「私が議会に示す提案は県民の要望そのもの。反対ならば、議会には理由を示してもらう」

これはあくまでも県民が主体であるとしている言葉です。

自らの役目は、県民の意見を反映させて公約を練り上げるものだということ。

議会の反対にあうならば、「議論は歓迎する」との姿勢を示し、「私がくめていない意見を届けてくださるのはありがたい。反対意見がもっともだとなれば、修正を加えることもある」としています。

「お互いに誠実に理を尽くせば、道は開かれる。選挙が終わればノーサイドです」との心構えも話されていました。

とはいえ、播磨臨海地域道路整備といった大型公共事業や企業誘致に回されることになっていた予算を削減、これを原資として福祉や中小企業支援の充実を図るなど、県政の中心的会派との対立は避けられません。

県政の停滞を如何に回避するか、金田峰生氏に求められるのはリーダーシップと調整力です。

金田峰生/兵庫県知事選挙の引退の可能性は?

党の意向あってのことでしょうから、今回当選した場合には、早々引退はなかろうと思われます。

もし、落選した場合、党が全力を挙げて育ててゆきたいという人材が現れれば、金田峰生氏も共に縁の下の力持ちに転ずることは考えられます。

引退はあるのかないのかという問いについては、少々難しいものです。

まとめ

6月11日の閣議において政府は、「共産党は破壊活動防止法(破防法)に基づく調査対象団体だ」とする答弁書を決定しました。
日本維新の会の鈴木宗男参院議員の質問主意書に答えたものです。

なぜ今そのような話が…といったところですが、維新の会は実際に伸び悩んでいます。

大阪では絶対的な強さを見せつつありますが、全国的にみると脆弱な地域も目立ちます。

維新の会としては、「共産党に流れる票がもったいない」わけです。

せめて党員ではなく「なんとなく共産党の推薦の人物に入れた」という浮動票をかっさらいたいところのものでしょう。

1974年の田中内閣当時のことです。

社会党や共産党といった革新政党の党員が首長となり、議会議員の割合も多い革新自治体を、自治省は疎ましく思っていました。

そこで、5年ほどかけて革新自治体を潰していく計画をたてました。

これがTOKYO作戦です。

革新自治体と言われていた東京都・大阪府・京都府・横浜市・沖縄県の5自治体の首長のポストを奪還することが目的。

メディアまで取り込んだ様々なネガティブキャンペーンが張られました。
この作戦は当たり、保守の目論見は結実しました。

こういうことも平気でする…というのが、個人的な感想です。

鈴木宗男氏の質問主意書を見て、このTOKYO作戦を思い出しました。

今回の兵庫県での選挙は、大変入り乱れたものになってしまいました。

ここでの金田峰生氏の存在は、斎藤元彦氏と金沢和夫氏の話題を前に、影が薄く感じます。

どのように「我が町を守るか」を、県民が腹を据えて顧みなければならない選挙のようです。

維新は大阪でとどまり、兵庫まで出張ってきてほしくない…という声も聞きます。

この声が、自民に流れるのか、自民以外の勢力として共産に流れるのか

面白い選挙戦です。