2021年06月03日告知同月20日投開票の静岡県知事選挙は、事実上、自民党参院議員の岩井茂樹氏と4選を狙う現職川勝平太氏による事実上の一騎打ちと言われ、注目を集めています。
岩井茂樹氏は自民党の推薦を受け、菅総裁から推薦証が手渡しされました。
静岡知事選において自民党からの推薦を受けた候補者は、12年間いませんでした。
自民党の岩井茂樹氏に対する期待の大きさが伺えます。
岩井茂樹氏の
・経歴
・学歴
・ご家族
・年収
・実績や評判
・公約
・その他
についてお伝えいたします。
岩井茂樹/静岡県知事選挙の経歴は?
今回、静岡県知事選に出馬するため、二期務めた参議院議員を退くことを決め、辞職願が受理されています。
退路を断って全身全霊で臨むといったところです。
岩井茂樹氏の経歴を、簡単な表にまとめました。
名前 | 岩井茂樹(いわい しげき) |
---|---|
生年月日 | 1968年6月2日 |
出身地 | 愛知県名古屋市 |
学歴 | 国立名古屋大学大学院(工学研究科地圏環境工学科専攻) |
職業(前職) | 参議院議員・菅義偉内閣にて国土交通副大臣 静岡県知事選のため辞職 |
趣味 | スキューバダイビング、陶芸、バスケットボールなど |
趣味には挙げられていませんが、特技は水泳だそうです。
その腕前は、ジュニアオリンピックに出場するほどのようで、身長183cm、体重85kg、足の大きさ29cmという体格の良さは、スポーツで培われたものかも知れません。
血液型のO型も相まって、大らかな印象を与えるお人柄のようです。
岩井茂樹/静岡県知事選挙の学歴は?
元々は愛知県の名古屋市で生まれ、本籍地は東京都世田谷区です。
現在の居住地である静岡県は、祖父母が住んでいたところで、その縁から移住したとのことです。
高校は東京でしたが大学は福井へ。
そして大学院で名古屋に戻り…と、様々な土地に移り住んでいます。
出身高校は?
東京都立戸山高等学校です。
同校は、東京府尋常中學(現:日比谷高)に追いつけ追い越せで開校した歴史ある学校ではありましたが、思うようにレベルは伸びなかったといった経緯があります。
もちろん進学校ではありますし、高レベルでの競争には間違いありません。
出身大学は?
国立福井大学に進学しています。
お父様の京都府立朱雀高等学校、京都大学工学部および京都大学大学院卒といった華々しい学歴から見るとかなり見劣りした感は歪めません。
ご本人も悩まれたこともあるのではないかと考えますが、名古屋大学大学院を修了し、前田建設工業に勤務したのち、父・岩井國臣の秘書を経てから政治の道に進んでから、めきめきと頭角を現します。
岩井茂樹/静岡県知事選挙の家族は?
岩井茂樹氏の奥様やお子の情報は見つけられませんでした。
選挙戦で奥様が出てこないということはあまりないのですが、近頃ではプロフィール等で公表しない傾向にあります。
政治家は公人ですし、味方も多ければ敵も多いお立場です。
公表することの危険性は、年々高まっているのは事実ですから、致しかないといったところでしょう。
お父上は2期務めた参議院議員の岩井國臣氏であり、氏は任期中に第2次森改造内閣で国土交通大臣政務官、第2次小泉改造内閣で国土交通副大臣を務めました。
京都府京都市生まれの京都育ち。
京都府立朱雀高等学校、京都大学工学部および京都大学大学院を卒業後、建設省に入省した、大変なエリートです。
学歴だけでいえば岩井茂樹氏が少々分が悪い印象ではありますが、2世らしい朗らかさが好印象を与えます。
岩井茂樹/静岡県知事選挙の年収は?
参議院議員時代の公開所得は、1642万円です。
議員給与所得は1608万円。その他の収入で33万円ほどあったようです。
2012年のデータに基づいていますので、2021年の確定申告時には若干違っているかもしれませんが、大差ないと考えられます。
岩井茂樹/静岡県知事選挙の選挙の実績や評判は?
オフィシャルホームページに詳しく公開されています。
お父上が第2次森改造内閣で国土交通大臣政務官を、第2次小泉改造内閣で国土交通副大臣をお勤めになりましたが、岩井茂樹氏も第二次安倍改造内閣において
・経済産業大臣政務官
・内閣府大臣政務官
・復興大臣政務官
に就任し、第三次安倍内閣においても、同じ責務を果たしています。
2代にわたって、同じ畑を耕しています。
岩井茂樹/静岡県知事選挙の選挙の公約は?
自民党県連が岩井茂樹氏を公認候補とした2010年の第22回参議院議員通常選挙においてのキャッチフレーズは、 【保守一徹】でした。
それからこのフレーズを良くお使いです。
2期目の選挙で開設なさったのか、 【岩井しげきの保守一徹チャンネル】が残っています。
20人という、二度見してしまうようなチャンネル登録者数です。
ユーチューブはお得意ではなかったのでしょう。
現在はオフィシャルホームページをリニューアルし、大変読みやすいホームページに仕上がっています。
こちらに活動報告や政治家としての姿勢等が書かれています。
大学院で学んだ「環境工学」「土木工学」を活かし『笑顔あふれる安心して暮らせる地域づくり』を目指しているとのことです。
様々な公約はあれど、今回の静岡県知事選の争点は、リニア問題に絞られます。
岩井茂樹/静岡県知事選挙の選挙の立候補した理由は?
自民党県連は現職川勝平太氏への対抗馬として、誰を候補に立てるかを模索していました。
現浜松市長の鈴木康友氏を本命としていましたが、掲げていた公約の実現に向けて今まさに正念場といったところ。
鈴木康友氏は市長の職務を全うすることを決めました。
自民党はアテが外れ、スピーディに候補者を探すこととなり、その背景にはリニアの問題がありました。
現職川勝平太氏と官邸との間にはリニアに対する考え方が大きく違い、川勝氏の再選をゆるせば、構想は意図しない方向に進んでしまう可能性が高いと危惧しています。
強い対抗馬を立てる必要がありました。
そこで急浮上したのが参院議員で国土交通副大臣である岩井茂樹氏でした。
自民県連は岩井氏擁立に流れ込んで、今に至ります。
菅内閣発足後に、自民党は初の国政選挙で大きく負け、失態を晒しました。
今回の静岡県知事選で負ければ、4連敗となります。
自民党にとって「負けられない選挙」なのです。
自民党本部は慎重論が強く、岩井茂樹氏の立候補には消極的な意見も多く見られました。
県連は「県連だけでもやり遂げる」という意思を見せ、県連の意向を一身に背負っての立候補です。
岩井茂樹/静岡県知事選挙の選挙結果は?
06月03日告知同月20日投開票ですから、選挙の結果は出ていません。
しかしかなりの苦戦を強いられる選挙となそうです。
岩井茂樹/静岡県知事選挙の引退の可能性は?
退路を断つとの意気込みで、今回の静岡県知事選に出馬している岩井茂樹氏です。
その分、落選した後、体制を整えるのが大変ではないかと予想されます。
引退はまずありえないと考えるのが妥当ですが、国政に戻るにしても、ご苦労なさることでしょう。
まとめ
出馬に向けて、ご自身が描く静岡の未来について、「コロナ禍の向こうの静岡県の姿を県民に示して、少しでも子どもたちが笑顔になれる政策・考え方を発信することが重要だと考えている」と語っておられました。
戦いのポイントとなるリニア問題については、以前から「国土交通省だからってリニア推進派ではない」という立場を表明しています。
しかし自民党公認として出馬するからには、一枚岩となって戦うしかありません。
現職知事がトンネルを掘る前にやるべきことがあるとし、推進派は事後に住民理解も水問題解決もついてくるといった考えです。
この違いが戦局を別けると考えていいでしょう。
現職は今回4選を狙っての立候補です。岩井茂樹氏にとっては、苦しい戦いです。