名古屋の豊田市がトヨタの企業城下町であるように、埼玉県の和光市は、本田技研の企業城下町として知られています。
令和3年5月16日告示、同23日投開票の和光市市長選は、松本武洋前市長の辞職表明及び任期満了に伴い行われます。
同市は市職員の生活保護がらみの不正が発覚するなど、かなり荒れました。
現職松本市長は、その責任をとって任期中に辞職し、出馬もしない意向を示しました。
和光市は、この時期に出馬を表明することのリスクも考えてか、立候補予定者もなかなか出てこない状況でした。
そんな中、まず農業経営者である吉田武司氏が出馬の意向を示し、続いて柴崎光子氏が出馬を決めました。
柴崎光子氏の
・経歴
・学歴
・ご家族
・年収
・実績や評判
・公約
・その他
についてお伝えいたします。
柴崎光子/和光市長選挙の経歴は?
税理士として活躍してきた柴崎光子氏は、「お金の件で信頼を失った和光市」の市民に、好感度を持って受け入れられる要素を多分に持っている立候補者です。
数字に強い女性という一見バリバリのキャリアウーマン的なイメージです。
しかし反面、農業を営む両親と2人の妹、祖母との6人家族に育ち、親御さんは今でも柴﨑ブルーベリー農園を経営していらっしゃるという素朴な環境が柴崎光子氏に、やわらかで明るい印象を与えています。
【5月16日(日)「 #第一声 」はここから上げます】
おはようございます。
しばさき光子です。1週間後から始まる“和光市の未来”を決める大切な機会にあたり「16日(日)初日はどうするのか?」というお問い合わせをいただいております。ありがとうござます。 pic.twitter.com/3ITjH7vEBd
— しばさき光子 (@mitsuko_1974) May 9, 2021
こちらのツイートには、個人的なツイートも多く、ごく一般的な「日々頑張って、自分にご褒美をあげる可愛らしい女性像」が浮き上がってきます。
柴崎光子氏の経歴を、簡単な表にまとめました。
名前 | 柴崎光子(しばさき みつこ) |
---|---|
生年月日 | 昭和49年(1974年)12月9日 |
出身地 | 和光市 |
学歴 | 学習院大学 経済学部 経済学科 |
職業(前職) | 柴崎光子税理士事務所設立・代表 |
趣味 | 散歩・ヨガ・犬・お笑いなど |
公式HP | https://shibasakimitsuko.com/ |
自然の中でお育ちになったからか、暇を見つけては、動物園、バードパーク、植物園や公園などを散歩しているようです。
ウッチャンナンチャンのファンで、ネプチューンやナイツもお好きなご様子です。
笑いの中に品が感じられるお笑いがお好みなのかもしれません。
ご実家に柴犬を飼っているとのことで、歴代の飼い犬はゴールデンリトリバー、ミニチュアピンシャーで、茶系の犬とご縁がありそうです。
柴崎光子/和光市長選挙の学歴は?
和光市立白子小学校に通い、2011年度から中高一貫校となった練馬区の女子高、学校法人山崎学園富士見中学へ進学しました。
当時は中高一貫ではなかったのですが、そのまま高校まで学びました。
「純真・勤勉・着実」を建学の精神として掲げ、校歌の中で生徒たちを「少女草(をとめぐさ)」と表し、日常でもそのように呼ぶこともあるようです。関東では指折りのお嬢様学校です。
出身高校は?
学校法人山崎学園富士見高校です。
中学校からそのままエスカレーター式に高校に進みますが、当時はまだ外部からの募集も行っていました、ご実家が農業経営というと、実にピンキリなのですが、柴崎光子氏のご実家は先進的な経営で、裕福な農家であったと考えられます。
出身大学は?
学習院大学 経済学部 経済学科を卒業しています。
お家柄もさることながら、成績・人柄に申し分なかったのでしょう。
在学中に、国際経済への興味が募り、国際貿易・経済ゼミを選択しています。
これが後にインナーナショナルな仕事を手掛けるようになった出発点だったのでしょう。
4年時に税理士資格試験に合格しています。
卒業後、個人会計事務所であるソフィア税理士法人入所し、中小企業の財務に携わりつつ、基本的な財務の仕事やコミュニケーション力を身に着けたとのことです。
4年後、日本に進出している企業の財務を担当するPwC税理士法人に、自らのスキルアップを図るため入所しました。
外資系企業の税務申告や外国人社員の所得税申告は、国内のそれとは大きく違います。
同時に海外との取引に付き物の税務リスクを含めたコンサルティングを覚えたのもこの時期です。
6年後に自らの更なるブラッシュアップのため、EY税理士法人に入所し、コンサルティング力を磨きました。
PwC税理士法人とEY税理士法人は、国内の税理士法人のBig4に挙げられる事務所です。
5年後に柴崎光子税理士事務所を設立し、一国一城の主となりました。
丁度一番上のお嬢さんが小学校入学したことが、背中を押したようです。
確実にステップアップし、2018年には日本人経営の投資ファンドで財務や経理などを担当するために、シンガポールに家族とともに移住。
税理士には、どうしても上位資格の「会計士」の壁があります。
柴崎光子氏の所持している資格は税理士 ・英検準1級・TOEIC 950 ・中国語検定4級と、MBAなどの今はやりの資格はありません。
税理士の方が国際的に活躍するには、かなりの向学心を持ち、その上で顧客の信頼を得なければなりません。
柴崎光子氏には、それがあったのだと垣間見られます。
柴崎光子/和光市長選挙の家族は?
シンガポールに移住する折に「家族と共に」とありましたが、現在のご自分が作り上げた家族についての情報はあまり得られません。
お嬢さんがいることはわかっていますが、そのほかの御子がいるのか、ご主人は?といった情報が見つかりませんでした。
ご実家のお話は簡単に見つかる分、もしかするとシングルマザーなのかとも考えましたが、定かではありません。
ただ柴崎光子氏の活躍の背景に、ご実家の大きな理解と協力があったことでしょう。
柴崎光子/和光市長選挙の年収は?
現在の税理士事務所は、個人経営であると考えられます。
その為資本金その他が公開されていることはなく、現在の年収等を調べることはできませんでした。
しかしいわゆるBig4に努めていた時は、年収1,000万円クラスであったと推察します。
ご自分で事業を立ち上げると、一時的に年収は下がるものですが、現在はお勤め時代よりも上回っているのではないでしょうか。
柴崎光子/和光市長選挙の選挙の実績や評判は?
平成26年(2014年)10月から3年間、和光市監査委員として市の監査等を務められました。
この時に自らのアイデンティティを育ててくれた和光市を財政を通して俯瞰した時期であったことでしょう。
今回和光市が全国から注目された生活保護費がらみの不正をクリーンにするには、「数字」の担うところが大きなものです。
柴崎光子氏にはそれが充分期待でき、加えて女性に向けた優しい税務の話をするセミナー等も精力的に開催しています。
女性向けにはチャーミングなイメージを打ち出し、セルフプロデュースも完璧です。
子育て世代の心も大きくつかむことでしょう。
ベッドタウンたる和光市では、子育て世代を如何に掴むかが大きな課題です。
柴崎光子/和光市長選挙の選挙の公約は?
【誰もが輝ける和光市をつくりたい】が、柴崎光子氏のスローガンです。
そのためにどのようなマニフェストを掲げるのか、柴崎光子氏は明確です。
・市民が健康に永く暮らせる「支え合いの健康長寿」
・社会基盤整備を通じて「快適環境都市」を創る
・「動物と共生できるまちづくり」を進める
・市民の宝「 緑」と「湧き水・河川」を守り育て、次代へ引き継ぐ
・新たなエネルギー分野を成長させ、SDGsに取り組む
・自分で考え行動する子どもを育てる「公教育の充実」
・地域が誇る「文化・スポーツの 魅力を開花」させる
・地域や人のために活動する「自立自尊した人材」を育てる
・「死亡事故ゼロ」を目指して、交通安全対策の徹底強化
・市民と県警の力を結集し「犯罪を撲滅」する
・「想定外を作らない防災体制」
・人と企業を支援し「市内雇用の循環」を促進する
・地域の要「農林業を振興」する
・和光の「未来を支える産業人材」 を育てる
・和光が誇る「観光資源」を磨く・活かす・発信する
・「市民に信頼される財政・行政」に立ち戻る
(https://shibasakimitsuko.com/policyより)
市民の声に心を傾けながら、実現に突き進もうとする真摯な姿勢が伝わります。
また早急な解決が求められるものに対し、「しばさきが取り組む3つの重要施策」として、以下が挙げられています。
2)福祉分野の建て直し
3)時代の転換点に合わせた市役所経営
この3つの軸を実現するための施策は、事細かに自らのオフィシャルウェブサイトに明記しています。
加えて【「埼玉県5大プロジェクト」に呼応した“和光市版”のプロジェクトを推進】にも触れられています。
以上は前市長を否定するのではなく、良いところを継承する形であるということを、前面に打ち出しています。
松本武洋前市長の応援も取り付けられています。
新人でありながら、志半ばにして退かなければならなかった松本前市長の基盤も、柴崎光子氏の基盤として受け継ぐことが期待できそうです。
詳しいチラシも作成されています。
柴崎光子/和光市長選挙の選挙の立候補した理由は?
前松本市長は、『ほんとうの市民主義』の実現を強く訴えてきました。
柴崎光子氏は、実現に向けて進んでいると確信しているようです。
この火を消さぬために、今回の出馬を決意したと言っても良いでしょう。
柴崎光子/和光市長選挙の選挙結果は?
令和3年5月16日告示、同23日投開票の和光市市長選ですから、まだ結果は出ていません。
埼玉知事と松本前市長の応援が背景にあるということは、力強いものです。
柴崎光子/和光市長選挙の引退の可能性は?
柴崎光子氏は、まだ若く、将来が期待できる候補者です。
バイタリティも申し分なく、クレバーさに加えて、チャーミングでもあります。
家族の助けも得られているようですから、早々に引退する可能性はないように見受けられます。
ただし当選した暁には、大きな不正が明るみに出た市政の舵取りを任されることになるのですから、足元をすくわれないことが必要です。
財務コンサルの世界で、多種多様なリスクに備えてきた経験が生かされることでしょう。
まとめ
今の和光市の市政に乗り込むことは、火中のクリを拾いに行くほど、困難な道のりです。
生半可な気持ちで立候補したのではないと推察します。
女性の和光市長が誕生すれば、和光市政上、初の女性市長が誕生することになります。
和光市の宣伝ともなりますし、多くの利益をもたらすことが期待できる候補者の一人です。