任期満了に伴う福岡県久留米市長選挙(2022年1月16日告示、1月23日投開票)に新人の原口新五氏が当選を目指して立候補する意向を表明されていますので原口氏に関する情報をまとめています。
原口新五氏の
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・経歴
・学歴
・ご家族
・年収
・実績や評判
・公約
・その他
などについて記事をまとめていこうと思います。
原口新五/久留米市長の経歴は?
名前 | 原口新五(はらぐちしんご) |
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生年月日 | 1960年(61歳) |
出身地 | 福岡県久留米市諏訪野町 |
最終学歴 | 柳川商業高等学校卒業、福岡大学体育学部中退 |
職業(前職) | 久留米市議会議員 |
趣味 | (不明) |
原口新五氏は地元久留米市出身です。福岡教育大学附属久留米小学校から諏訪中学校を経て柳川商業高等学校を卒業しました。
福岡大学体育学部に進みましたが中退しています。
その後、県議秘書を経て1989年に久留米市議会議員に初当選して以来、30年間議員を続け、現在8期目です。2011~2015年には議長を務められました。
最大会派で保守系の「明政会」に所属しています。
【速報】久留米市長選、原口新五市議が出馬表明(西日本新聞 2021年12月23日)
原口新五/久留米市長の学歴は?
原口新五氏の学歴は柳川商業高等学校卒業、福岡大学中退になります。
出身高校は?
柳川商業高等学校は、福岡県柳川市本城町にある、1941年に設立された私立高等学校です。
原口新五氏が卒業されたと思われる1978年か1979年時点では商業科・普通科の2科でした。
その後間もない1980年1月には現在の校名である柳川高等学校に改称されました。
1995年に商業科・普通科・国際科の3科になり、現在に至っています。
有名スポーツ選手が多数在籍し、旅立っていった強豪校です。
出身大学は?
福岡大学は、溝口梅太郎によって1934年に創立されました。
現在は、人文学部、法学部、経済学部、商学部、理学部、工学部、医学部、薬学部、スポーツ科学部の9学部31学科と大学院を擁し、2万人以上の学生を有する、西日本最大級の規模を持つ総合私立大学です。
原口新五/久留米市長の家族は?
原口新五氏のご家族についての具体的な情報は見当たりませんでした。
お兄さまである原口剣生氏が自民党県連会長の県会議員をされています。
今回、本人が市長選挙に立候補されたとき、お兄様が自民県連会長で県議をされていることを引き合いに出されて「原口家が政治を私物化している」と非難されているぐらいなので、引き継ぐべき次世代つまり、ご子息かご息女がおられるかも知れません。
原口新五/久留米市長の年収は?
原口新五氏の前職は久留米市議会議員でした。
全国市議会議長会による、「市議会議員報酬に関する調査結果(平成30年12月31日現在)」(2017年)という資料があり、また、久留米市は「令和2年度久留米市の給与・定員管理の状況」を、公開しています。
ここから、久留米市議会議員の年収は9,853,260円と計算できます。
新型コロナ対策費用捻出のための減給が10%程度あったとすると、原口氏の年収は850万円~900万円程度だったと推測できます。
期末手当:582,000円/月 × 3.40か月 × (1 + 0.45(加算率)) = 2,869,260円
原口新五/久留米市長の実績や評判は?
原口新五氏は8期30年間久留米市議会議員を続けて来られて、少なくとも直近の4年間は1位当選が続いています。
また、議長も務められたことがあります。
市民・政党からの信任が厚いことが窺われます。
一方で「仕事はできるが敵も多い。」との評判もあるそうです。
今回の選挙では、お兄様が自民県連会長で県議をされていることから「原口家が政治を私物化している」と非難の声もありますが、「4年前に市長選への立候補を勧められたときに自分からその懸念を示した。しかし問題にされなかった。」旨、明かされています。
原口新五/久留米市長の公約は?
今までの情報からは、原口新五氏の施策は概ね次のとおりに整理できます。
➁新型コロナ対策:同時並行で取り組む。2年近く様々な事が停滞しているので市民が共存していける道を考える。
➂市役所の変革:農業、企業誘致、政策・コミュニティーサービス等、専門分野で必要なものはそれぞれ違うので、専門職をしっかりと育てて、配置転換の繰り返しは止める。
➃地元の雇用を生む企業の誘致の在り方を熟慮し産業団地整備に取り組む。(30年間市議会に在籍し、各地区や業種の要望は理解している)
➄保健所機能強化を急ぐ。人的配置を見直し、防災機能も高める。
➅対話重視の市政運営を進める。
今回の市長選について、大久保勉市長が原口氏を支持することを明かされ、原口氏と政策協定を交わされました。
国県市が一体となり進めてきた水害対策や、久留米市に進出した企業との連携を継続することで確認された模様です。
県連会長の原口剣生県議は弟でもある新五氏を個人的に支援するとのことです。大久保氏は県連との関係を鑑み、原口氏を支持するとの判断に至ったとの見方もあります。
県との関係がしっかりした人を選んだということでしょう。
原口新五/久留米市長の立候補した理由は?
原口新五氏は記者会見で、今月5日に後援会や支持団体から出馬要請を受けたと説明しました。
原口氏は4年前の市長選でも立候補に意欲を示していましたが、大久保氏らが先に名乗りを上げる中、断念した経緯があり、元々今回の選挙への立候補の意志は固かったといえます。
「4年前に、市議としての私をずっと見てきた方々から、『市長に出てみんか』とおっしゃっていただきました。
そのときに、『(兄がいるので)原口家が市政を独占していると批判される』とむしろ私の方から申し上げた。しかし、『そんなことより私たちの生活を豊かにしてくれ』と説得されました。そのために政治家になったのではないか、と。」とも原口氏は話されていました。
今回の市長選について、大久保市長が原口氏を支持された理由として「(この4年間、久留米市は度重なる水害やコロナ禍に苦しんだ。)危機に対峙するためには強いリーダーが必要。この4年間様々な改革を行ってきたが、大変苦しい久留米市を担えるのは、この人しかいないと思った。」と語られています。
原口新五/久留米市長の選挙結果は?
原口新五氏の選挙結果については、8期中直近の4期分の情報が公開されています。
自民党公認の背景があるとはいえ、見事なまでに1位が続いています。
2011年4月 4,077.227票(当選1位 候補者54 定数38)(自民)(投票率52.83%)
2015年4月 5,477.083票(当選1位 候補者45 定数38)(自民)(投票率48.55%)
2019年4月 5,266.203票(当選1位 候補者47 定数36)(自民)(投票率45.11%)
原口新五/久留米市長の引退の可能性は?
原口新五氏はまだ61歳であり、久留米市議会議員の少なくとも直近の4期は1位当選が続いています。
今回の選挙の当落に関わらず、引退の可能性は低いでしょう。
まとめ
今回の市長選挙は、現職の大久保勉市長が1期限りで退任の意向を表明されたため、原口新五氏の他、元県議会副議長の十中大雅(じゅうなかだいが)氏、医師の細川博司、作曲家の黒岩智行氏の新人4人の争いとなります。
自民党の鳩山二郎衆院議員が十中氏を支持する考えを示しましたが、鳩山氏は党県連と対立しています。
一方で、原口氏については、大久保市長が支持を表明し、市内の県農政連の5支部・分会が推薦する方針を決めています。
県連会長の原口剣生県議は弟でもある新五氏を個人的に支援していますが、自民党県連は結局、自主投票を決めました。
原口、十中両氏は長年自民党の地方議員として活動し、11月まで党久留米市支部の役員でしたが、上記のとおり、保守分裂は避けられず、混戦・激戦が予想されます。
こうした状況に原口氏は「政策論争をして市民に選んでいただく幅が増えた」、十中氏も「それぞれの候補者が訴えを市民に届け、判断していただく」と前向きに語られています。
分裂選挙は候補者にとっても大変でしょうが、政策論争が活発化するとして歓迎されている姿勢は立派と思います。
原口氏と大久保市長らの市議会での質疑応答の一幕の動画が久留米市議会のサイトで公開されていました。
原口氏は自民党市議の叩き上げであるのに対して、大久保氏はエリートで元々民主党政権の財務副大臣だったこともあるので、嫌らしい質問を色々とされているのかもと思いきや、実際に視聴してみると、格調高いとさえ思える、実に建設的な議論をされていると感じました。