2023年4月に日本銀行総裁の黒田東彦氏が任期満了を迎えるにあたり、後任選びに注目が集まる中、次期総裁候補の一人として注目視されているのが、日銀政策委員会の審議委員を務めた白井さゆり氏です。
こちらのページでは、白井さゆり氏の
・経歴
・家族
・実績
・金融政策
などについて記事を書いていきます。
白井さゆりの経歴は?
白井さゆり氏のプロフィールを簡単にまとめてみました。
名前 | 白井早由里(しらいさゆり) |
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生年月日 | 1963年1月2日 |
出身地 | 東京都 |
最終学歴 | 慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程・ アメリカコロンビア大学経済学博士(Ph.D.)取得 |
職業 | 慶應義塾大学総合政策学部教授・経済学者 |
趣味 | 非公表 |
白井さゆり氏は1963年に東京都で生まれ、高校卒業後、慶應義塾大学に入学、その後慶應義塾大学大学院経済学研究科に入学しています。
大学院を卒業したのちは、アメリカコロンビア大学経済学(国際経済学専攻)博士(Ph.D.)を1993年5月に取得、2006年~2011年3月と2016年9月からは慶應義塾大学総合政策学部教授を務めています。
また、2011年4月2016年3月の期間で日本銀行政策委員会審議委員も務めています。
白井さゆりの学歴は?
白井早由里氏が卒業した高校は十文字高等学校、卒業した大学は慶應義塾大学・ アメリカコロンビア大学と記載がありました。
出身高校は?
十文字高等学校は東京都豊島区に所在する私立の高等学校であり、2022年に学園創立100周年を迎えた、中高一貫教育を提供する私立女子中学校・高等学校です。
卒業生には女優の坂井真紀さん、YOUさんなどがいらっしゃいます。
出身大学は?
白井さゆり氏が入学した慶應義塾大学は、1920年に設置された私立大学です。
カリキュラム制定をはじめとする近代的教育システムのほとんどを日本で最初に導入した学校として知られる大学であり、卒業生は古くから官吏、教育界、経済界で活躍する人材を輩出していることからも、日本では非常に権威と影響力を持つことでも知られています。
その後白井さゆり氏が入学したコロンビア大学は、1754年に設置された私立大学です。
各種大学ランキングで常に最上位に位置する全米屈指の名門校であり、認可を受けた大学として全米で5番目に古い大学です。
現在は100名超のノーベル賞受賞者、28名のアカデミー賞受賞者、90人超のピューリッツァー賞受賞者を輩出している大学としても知られています。
白井さゆりの家族は?
家族構成についてですが、ご家族それぞれのお名前等の詳細の情報は見当たりませんでした。
また、お子様についての記述はありませんでした。
白井さゆりの年収は?
現在の白井さゆり氏の収入に関して詳細を調べましたが、情報は得られませんでした。
白井さゆり氏はこれまで、経済学者としての講演等の実績や、慶應義塾大学総合政策学部教授などの役職を務めた経歴がありますが、年収に関する情報は明かしていません。詳細が気になります。
白井さゆりの実績は?
白井氏は、2011年に日銀政策委員会審議委員に就任以降、金融政策決定会合等において「量的・質的金融緩和」の導入・拡大に賛成の意見を述べ続けており、金融政策決定の中枢に貢献した人物の一人として知られています。
また、2016年1月の金融政策決定会合では、マイナス金利の導入に対して、
「量的・質的金融緩和の補完措置導入直後のマイナス金利の導入は、資産買入れの限界と誤解される惧れがあるほか、複雑な仕組みが混乱を招く惧れがある」
として反対の意志を表明しました。
(参照:日本銀行当座預金にマイナス金利を導入(2016年1月))
また、近年ではアジア開発銀行研究所の客室研究員や、アフリカ・ザンビア国の財務大臣付きマクロ経済政策アドバイザーなど、国内・海外で多くの外部役員を担っており、2022年には慶応義塾大学より教員の中で学術上有益な研究業績、教育実践または教育行政上の功績を挙げた人物を讃えて贈られる義塾賞を受賞しています。
上記のような経歴があることからも、経済学界の権威としての期待は厚いものであると思われます。
白井さゆりは次期日銀総裁候補?
日刊ゲンダイの記事によると、低支持率にあえぐ岸田首相は、“サプライズ”人事として日銀初の『女性総裁』の誕生を画策しているのではないか、といった内容が報道されています。
(参照:初の女性総裁誕生か?岸田首相が画策する日銀トップ“サプライズ人事”と政権浮揚シナリオ(日刊ゲンダイDIGITAL) – Yahoo!ニュース)
記事によると、有力候補として名前が挙がっているのが日本総研の理事長で、岸田政権の「新しい資本主義実現会議」のメンバーでもある翁百合氏や、日銀初の女性理事を務めている清水季子氏の名が浮上している中、日銀政策委員会の審議委員を務めた白井さゆり氏もその一人として取り上げられています。
白井氏自身が日銀総裁への意欲を示したとされる記事は確認できませんでしたが、そうした日銀総裁への抜擢が期待される存在の一人として取り上げられる声はあるようです。
白井さゆりの金融政策は?
白井さゆり氏は、日銀内でも早くから量的緩和政策の導入をいち早く提唱してきており、黒田総裁就任前であるものの、日銀執行部の現状維持案に納得できず、自ら政策変更を提案したこともあります。
白井氏は2023年1月の「2023年経済見通し」会見にて、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)の枠組みを維持しつつ、長期金利の許容変動幅を拡大した昨年12月の金融政策決定会合における日銀の判断について、以下のように評価しています。
「わたし自身、政策の持続性、柔軟性を高めるべきだと言ってきた。それと近い判断であり、政策の方向性としては正しかった」
(参照:「2023年経済見通し」(1) 白井さゆり・慶應義塾大学教授 | 日本記者クラブ JapanNationalPressClub (JNPC))
また、今後の日銀の政策運営については、この10年間で政策の仕組みが複雑になってきたことから、よりシンプルで分かりやすい枠組みにしていくことが望ましいと指摘しており、これまでの日銀の政策全体の検証と総括が必要との考えを示しています。
白井氏は、低金利政策の抜本的修正に慎重な見解を示しつつ、「新しい体制のもとで、可能であれば10年のレビューをしたらいい」と述べています。
まとめ
2023年4月に任期満了を迎える日本銀行総裁の後任選びは、各報道下で様々な予測がされております。
現時点で有力候補としては、日銀現副総裁の雨宮正佳氏、中曽宏前副総裁、山口広秀元副総裁の名前が挙がっています。
一方で、サプライズ人事として日銀初の『女性総裁』の誕生も可能性としてはなくはないと見られており、その候補の一人として白井さゆり氏も名前が挙がっています。
いずれにしても、「スタグフレーション」を懸念する現状の日本経済に対して、次期総裁は難しい金融政策運営に直面するのは避けられないといわれており、大胆な金融政策を実行できる人材が期待されていると言っても良さそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。