岸本周平/和歌山県知事選挙の経歴や家族は?年収や選挙結果も!
任期満了に伴う和歌山県知事選挙(2022年11月10日告示、11月27日投開票)に新人の岸本周平氏が当選を目指して立候補する意向を表明されていますので岸本氏に関する情報をまとめています。
岸本周平氏の
・経歴
・学歴
・ご家族
・年収
・実績や評判
・公約
・その他
などについて記事をまとめていこうと思います。
岸本周平/和歌山県知事選挙の経歴や家族は?
名前 |
岸本周平(きしもとしゅうへい) |
生年月日 |
1956年7月12日 |
出身地 |
和歌山県和歌山市 |
最終学歴 |
東京大学法学部卒業 |
職業(前職) |
衆議院議員 |
趣味 |
(不詳) |
岸本周平氏は1956年生まれの和歌山県和歌山市出身です。
和歌山県立桐蔭高等学校から東京大学法学部に進み、1980年に大学卒業と同時に大蔵省(現・財務省)に入省しました。
内閣総理大臣秘書官付 → 大蔵省主計局主査 → 通商産業省情報処理システム開発課長 → 経済産業省文化情報関連産業課長 → 財務省理財局国庫課長と歩み、2004年に50歳前で財務省を退官しました。途中、プリンストン大学客員講師に就任していた時期があります。(1996年)
2004年の財務省退官の年にトヨタ自動車株式会社に入社し、内閣府政策参与兼務となりました。
翌2005年第44回衆議院選挙に初めて立候補しましたが惜しくも次点。2009年第45回衆議院選挙にて初当選の後は5期連続で衆議院議員を務めてきました。所属政党は民主党→民進党→希望の党→国民民主党でした。
2012年には民主党政権で経済産業大臣政務官、内閣府大臣政務官を務めていました。
最近まで国民民主党選挙対策委員長を務めていましたが、今回の和歌山県知事選挙への立候補を機に離党し、無所属となっています。ただ、自由民主党と立憲民主党の双方から推薦を得ています。
著書に『中年英語組―プリンストン大学のにわか教授』(集英社文庫)、『日本の東アジア構想(共著)』があり、他に論文を数本、雑誌に発表しています。
選挙ドットコム 岸本周平
選挙ドットコム 岸本周平 ブログ
岸本周平氏 Official Website
岸本周平氏 FACEBOOK
岸本周平氏 Twitter
岸本周平/和歌山県知事選挙の学歴は?
岸本周平氏の学歴は、和歌山県立桐蔭高等学校卒業、東京大学法学部卒業です。
大蔵省在職中にアメリカのプリンストン大学に留学したとの情報もありましたが、研究員・講師であって学生ではなかった模様なので、ここでは「学歴」として扱わないこととします。
出身高校は?
和歌山県立桐蔭高等学校は、和歌山市内に所在する県下屈指の進学校です。公立での入試偏差値は県下1位となっています。
1879年に設立された和歌山中学校が全身で、1948年に現在の校名に改めました。
2003年には文部科学省「スーパーサイエンスハイスクール」研究指定校となっています。
現在、普通科と数理科学科ですが、後者は2019年から募集停止されました。
元々、定時制と通信制とがありましたが独立しました。定時制は和歌山県立青陵高等学校、通信制は和歌山県立陵雲高等学校となっています。
1961年と1986年には全国高等学校野球選手権大会に出場し、1961年には同大会での準優勝の成績を残す等、部活動も活発です。
卒業生には南方熊楠、世界で初めてビタミンAを抽出した高橋克己ら、錚々たる顔ぶれが窺えます。
現職の和歌山県知事の仁坂吉伸(にさかよしのぶ)氏は同校の先輩であり、小泉内閣で経済財政政策担当大臣を務めた竹中平蔵氏は仁坂氏の同級生でした。
【参考】みんなの高校情報 和歌山県立桐蔭高等学校
出身大学は?
東京大学は欧米諸国の諸制度に倣った、日本国内で初の近代的な大学として1877年に設立された国立大学です。
日本の大学の頂点に立つといえるでしょう。
元々、官僚養成を目的とした教育機関でしたが、現在は以下のとおりの学部と数多くの大学院研究科を擁していて、ノーベル賞受賞者も日本一多く輩出しています。
・学部 …法学部、医学部、工学部、文学部、理学部、農学部、経済学部、教養学部、教育学部、薬学部
【参考】みんなの大学情報 東京大学
今回、和歌山県知事を勇退される現職の仁坂吉伸氏は同大学の先輩です。
岸本周平/和歌山県知事選挙の家族は?
元エリート官僚だった岸本周平氏は2005年の「郵政選挙」と呼ばれる衆議院議員選挙に出馬を決めた時に反対していた奥様と離婚されています。
出馬で生活が一変したことが背景にあるようですが、選挙結果が落選であったことも背景に拍車をかけたのかも知れません。
2013年に元NHKアナウンサーの飯田香織さん(当時43歳)と再婚され、現在も結婚生活は続いているようです。
また、前妻さんとの間にお子様はいて、既に成人されている模様です。
岸本周平氏 家族
岸本周平/和歌山県知事選挙の年収は?
岸本周平氏前職は衆議院議員です。
国会議員の給料は「歳費」と呼ばれ、法律で決められています。議長などの役職についていない一般の国会議員の「歳費月額」は、約130万円です。
また、ボーナスにあたる「期末手当」が年2回支払われ、年収は2000万円以上となります。
(「政治家の気になる?年収・給料・収入」「議員の待遇って?…」より)
岸本周平/和歌山県知事選挙の実績や評判は?
岸本周平氏は財務省(大蔵省)や経済産業省(通商産業省)のエリート官僚として活躍された後、衆議院議員に転じ、民主党政権でも足跡を残されてきました。
また、民主党、民進党、国民民主党内でも小さくない発言力を有されていた模様です。
今回の和歌山県知事選挙では無所属で立候補されますが、自由民主党と立憲民主党の双方から推薦を得られています。
実力・実績・バランス感覚全てが評価されていると思われます。
岸本周平/和歌山県知事選挙の公約は?
岸本周平氏の政策は、Official Siteのブログに「和歌山県知事選挙に向けた政策案」として、まとめられています。
見出しと、詳細で特に印象に残った箇所をまとめ直してみました。
インフラ整備を筆頭に明確な施策が読み取れます。
00.次の未来へ
・知恵と力を集める
…自らの経験・人脈の活用。衆知の結集。
01.人をはぐくむ
・人それぞれの多様性を尊重し、持てる力を伸ばします。
…学び直しの教室、夜間中学校、不登校特例校等
・教育と福祉が連携し、地域と共に支えます。
…コミュニティスクールの仕組み活用。虐待、ヤングケアラーへの対応強化。
・心身を豊かにするスポーツ・文化・芸術の振興に力を注ぎます。
…本物を観る・聴く機会の充実。
・人口減に歯止めをかける子育て支援を実施します。
…保育料無料化や在宅育児支援。
・起業家を育てます。
・人権尊重の社会を創造します。
02.いのちをまもる
・来るべき地震や風水害等の自然災害に備えて、県民の命・生活をしっかり守ります。
・国土強靭化に取り組みます。
…南海トラフ地震や集中豪雨などによる風水害等に備え、橋梁や建築物の耐震化、河川整備や砂防関係施設の整備。
・必要な医療がいつでも、どこでも受けられる安心を守ります。
・あらゆる世代の健康づくりを支えます。
03.しごとを支える
・中小零細企業が新たな挑戦にチャレンジしやすい環境をつくります。
・社会変容によるビジネスチャンスを創出します。
・脱炭素社会の先進県に向け、企業の新たな挑戦を後押しします。
・県内の雇用環境を充実します。
・農林水産業の魅力と可能性を伸ばします。
…大学農学部創設も。
・新しい観光スタイルを提案することで和歌山の魅力を高め、地域の経済効果を高めます。
…串本のロケット発射場といった新しい多様な観光スタイルの提案、等。
04.くらしを豊かに
・快適な生活環境を目指します。
…意識改革や資源の再利用など、ごみゼロ社会に向けた取組の推進。
・年齢、障害の有無に関わらず誰もが安心して暮らせるわかやまを目指します。
…「老老介護に助け船」をすぐ出せる地域包括支援センターの機能強化、等。
・介護、保育、障害者施設で働く人への支援を充実します。
…資格取得費用等の貸付や介護ロボットの導入促進など、業務負担軽減による定着・就労促進。
・地域で暮らす幸せを多様なつながりと支え合いで実現します。
05.地域に活気を
・道路をはじめとしたインフラの計画的・効率的な整備と活用を進めます。
…高速道路の紀伊半島一周や南紀田辺ICまでの4車線化、幹線道路の整備、都市内の交通渋滞の緩和
…南紀白浜空港や和歌山下津港など空港・港湾施設の機能強化、クルーズ船の誘致など利用促進
・地域の公共交通を維持存続と効率化を目指します。
…きのくに線、和歌山電鐵貴志川線、バスなど、地域の公共交通を維持し、高齢者等の移動手段を確保。
…ICカード導入やデジタル化で移動サービスの効率化を図り、新たな需要を創出。
・持続可能なまちづくりに積極的にチャレンジします。
…コンパクトシティモデル、地域MaaSなど、生活利便性の向上と地域コミュニティ機能の強化。
・地域住民があらゆる分野で活躍できる地域づくりに取り組みます。
・広域行政を推進します。
また、Official Siteのブログの記事「和歌山知事選に向けて」でも政策が語られていました。
岸本周平/和歌山県知事選挙の立候補した理由は?
岸本周平氏が和歌山知事選挙に立候補された理由はOfficial Siteのブログ記事「和歌山県知事選挙への出馬表明」にあるようです。
昨年の衆議院選挙からあまり日にちが経っていないが、街頭では「和歌山を良くしてほしい」という声を聴くことが多く、直接に和歌山の発展に貢献したいという思いが強くなってきたこと。
霞が関(財務省、経済産業省、内閣府)、民間企業(トヨタ自動車)、海外での交流、17年間の草の根の政治活動でつちかった自身の人脈と経験を生かして、全国で活躍している起業家や投資家、文化人、アスリート、IT人材などの皆さんにアイデアを出してもらうプラットフォームをつくりたいとの思いがあったことを語られていました。
岸本周平/和歌山県知事選挙の選挙結果は?
岸本周平氏は衆議院議員時代、和歌山1区から立候補されていました。
初めて立候補された2005年は惜しくも次点でしたが、次の2009年からは5期連続で当選されています。
比例復活当選は皆無で全て堂々の小選挙区での当選です。
元々民主党の候補者であり、同党分裂後は希望の党→国民民主党の所属になっています。
詳しくは以下のとおりです。
【衆議院議員選挙 小選挙区 和歌山1区】
投票日2005年9月11日 |
谷本 龍哉(前職)(自由民主党) 100,868票(当選)
岸本 周平(新人)(民主党) 78,621票(落選)
下角 力(前職)(日本共産党) 18,418票(落選) |
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投票日2009年 8月30日 |
岸本 周平(新人)(民主党) 120,309票(当選)
谷本 龍哉(前職)(自由民主党) 72,109票(落選)
国重 秀明(新人)(日本共産党) 12,529票(落選)
斉藤 昌宏(新人)(幸福実現党) 1,956票(落選) |
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投票日2012年12月16日 |
岸本 周平(前職)(民主党) 60,577票(当選)
門 博文(新人)(自由民主党) 60,277票(比例復活当選)
林 潤(元職)(日本維新の会) 39,395票(落選)
国重 秀明(新人)(日本共産党) 13,094票(落選) |
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投票日2014年12月14日 |
岸本 周平(前職)(民主党) 67,740票(当選)
門 博文(前職)(自由民主党) 59,937票(比例復活当選)
国重 秀明(新人)(日本共産党) 14,027票(落選) |
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投票日2017年10月22日 |
岸本 周平(前職)(希望の党) 72,517票(当選)
門 博文(前職)(自由民主党) 57,111票(比例復活当選)
原 矢寸久(新人)(日本共産党) 14,372票(落選) |
投票率
47.27% |
投票日2021年10月31日 |
岸本 周平(前職)(国民民主党) 103,676票(当選)
門 博文(前職)(自由民主党) 61,608票(落選) |
投票率
55.16% |
岸本周平/和歌山県知事選挙の引退の可能性は?
岸本周平氏は現在66歳です。政治家として高齢というほどの年齢ではなく、これから2期以上は続けて、しっかりとした仕事を残したいと考えられていると思われます。
まとめ
今回の和歌山県知事選挙では現職の仁坂吉伸(にさかよしのぶ)氏が立候補せず、新人2名の一騎打ちとなる見込みです。
仁坂氏は現在4期目で72歳。肝煎りだったIR=統合型リゾートの整備計画案が県議会で否決されるなど、次第に議会との対立が表面化していましたが、自身が多選批判をしてきたこともあり、勇退の道を選ばれた様に思われます。
岸本周平氏は仁坂氏の高等学校及び大学の後輩で、経済産業省の後輩です。
仁坂氏は通商産業省・経済産業省→外務省→和歌山県知事、岸本氏は大蔵省→通商産業省→経済産業省→衆議院議員(民主党政権で経済産業大臣政務官、内閣府大臣政務官)→トヨタのキャリアであり、仁坂氏から見て岸本氏が後継者になるならば安心感があるのではと思われます。